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ソーホーストリンガー

間違えだらけのガット選び

2003.08.07

ガットは細いほど良い?

 ちまたの一部では、「ガットは細いほど良い」という一説があるようですが、以下の[1]〜[3]のように修飾語をつければそれは正しいと言えます。

[1]「とにかく飛びが欲しい場合、ガットは細いほど良い」

 とはいうものの、近年ラケット自体が良く飛ぶようにできているため、ガットを細くするのはコントロールの悪さを助長するだけです。
 例えば、今持っているラケットを非力な女性に譲りたいが、選手向けの飛ばないラケットなので、ガットを細くて飛びの良いものにして対応させたいときなどはよいと思います。

[2]「とにかくボールの食いつきが欲しい場合、ガットは細いほど良い」

 食いつきの良さというのは、縦糸のガットのスパンで決まります。細いガットを使用すれば当然スパンが広がるわけですが、縦糸が16本のラケットなど、もともとスパンが広いのに、食いつきが足らないと思っているのでしたら、明らかに打球テクニックに問題があります。ボールをつぶさずに皮を撫でようとしているのです。例えば Prince グラファイトOver のようなラケットでしたら、1.40mmゲージでも強烈に食いつきます。
 自分の使用しているラケットの縦糸の本数を知らずに使っている人が多いことに驚きます。縦糸の本数はラケットを選考する上で非常に重要なファクターです。
 世にスピンガットと呼ばれている凸凹のガットを使うとスピンがかかると感じている人も、テクニックに問題がある場合が多いです。
 わけもわからずスピンにこだわる人を見かけますが、

スピンをかける = 球威を落とす

ことでもありますので、変なこだわりからボールの皮を撫でないようお気をつけ下さい。コートを見回すとそのような選手が非常に多い。スピンをかけるにしてもボールをぶっつぶした上でかけましょう。
 ちなみに皮を撫でるスピンもダブルスにおいては、ボレーヤーの足もとなど使える場面もあります。

[3]「怠けたショップにとって、ガットは細いほど良い」

 ガットは細いほど張りやすいです。また、細いほど切れやすいです。切れやすいほど張り替え周期が短くなります。よって怠けたショップは理由もなく細いガットを薦めます。お気をつけ下さい。
 また賢明なプレーヤのみなさんは、ガットが切れないからといって何ヶ月も張り替えないと、上記のようなショップを助長してしまいますので、定期的に張り替えましょう。ガットのコンディションを維持するには、プレートータル時間なら20時間、期間なら3ヶ月が限度です。理想的にはその半分です。トーナメントプレーヤーなら理想は10分の1ですね。
 高価な古いガットより、安くてフレッシュなガットの方が確実に高性能です。

 

ガットの太さと性質の関係

 縦糸が16本のラケットでしたら1.35mm、縦糸が18本のラケットでしたら1.30mmを基準に、下表の特性を参考に選考しましょう。材質がポリの場合、0.05mmずつ落として考えましょう。
 手持ちのラケットが、

・フェースサイズが極端に、大きい or 小さい。
・フレームが極端に、厚い or 薄い。
・スポットに近づくにつれてスパンが極端に狭くなっている。

などの考慮も必要です。

ガットの太さと特性
ガットは、太いほど... ガットは、細いほど...
..打感がよい ..打感が悪い
..ホールド感がある ..ホールド感がない
..距離感がつかみやすい ..距離感がつかみにくい
..耐久性がよい ..耐久性が悪い
..へたりにくい ..へたり安い
..面圧が高い ..面圧が低い
..飛びが悪い ..飛びがよい
..食いつきが悪い ..食いつきが良い
..空気抵抗が大きい ..空気抵抗が小さい
..スイングバランスがトップヘビーになる ..スイングバランスがトップライトになる

 

人間には「ガット切りたい願望」がある

 アマチュアプレーヤーは、ガットを切ることによって、充実感を得ようとする潜在願望を持っているようです。

・私はガットが切れるほどたくさん練習している
・ガットを切るほどがんばってる自分をみんなが見ている
・ガットの切れる瞬間は何となく爽快感がある

という意識が働くようです。悪いことではありませんので、そういう感覚が好きな場合は、ガットを細くするのではなく、性能が良くて切れやすい、太めの「マルチ・フィラメント」のガットを選びましょう。

  


 

ガットの素材と構造

 
素材 特徴
ナイロン 最も一般的。
価格は比較的安価。
加工の容易さから、その構造にはバリエーションが多い。マルチフィラメント構造のガットはナイロンガットの理想型かも。
ポリエステル トッププレーヤーでは最も一般的。
飛びが抑えられている分だけコントロールがよい反面、それを補うためのスイングスピードが要求される。あこがれの選手が使用しているからといって理由もなく真似してはいけない。
フラットで強打してもコートに収まってしまうコントロールの良さから、ハードスピンのトップ選手が影をひそめた原因にもなっている。
ほとんどがモノ構造のため、バリエーションが少なく、その色とゲージによって打感が決まってしまう。シグナムプロやルキシロンはその含有原料によって打感にバリエーションを出している。
非常に耐久性がよいが、コアのみの単純モノ構造のためへたりは非常に早い。最近のテレビ中継ではプレー中にガットを切るシーンをほとんど見なくなった。ボールチェンジの度にラケットを交換するためだ。
シープ 牛の腸が原料。
ナチュラル・ガットとも呼ばれ、それ以外をシンセティックガットと呼ぶ。
飛び、コントロール性、打球感、どの性能をとっても優秀なため、シンセティックガットを生産するための教科書にもなっている。
その優位性から一昔前まではほとんどのトッププロが愛用していたが、スイング重視のモダンテニスにおいては、完全にポリエステルにその座を奪われてしまった。しかし一般のプレーヤーが使用するには理想のガットといえる。
その魅了するような究極の打球感ゆえに麻薬のような効果もあり、シープ以外使いたくなくなってしまう中毒症状に陥ってしまう場合もある。
天然素材の上、ハンドメイドのため価格はとても高価。
耐久性は、ナイロン・モノ構造のガットとほぼ同等。
湿気に弱いというのは迷信。逆に適度な湿気が必要。
その他 ケブラー、ザイロンなど特殊なガットもある。

 

構造 特徴
モノ・フィラメント コアとなる素材1本だけで作られたガット。側皮だけ細い繊維で覆ったものもモノフィラメントに属する。ナイロン素材は側皮に覆われたものがほとんどで、ポリエステル素材は側皮がない。
構造が単純なため比較的安価で、良い打球感は求められないが、癖やばらつきが少なく、ガットの特性をつかみやすい。
マルチ・フィラメント 多数の極細の繊維を束ね、接着剤で硬め、側皮で覆ったガット。
ガットの理想=シープに近づけるために生まれたガットとも言える。
打球感が良く、飛びも良いが、その反面耐久性が乏しい。
構造が複雑な分高価である。
繊維の本数が多いほど打球感が良く、へたりづらく、耐久性は乏しくなる。


 

このラケットに合うガットって!?

 ラケットのカタログなどに、よく「このラケットの推奨ガット」などと提示されていますが、私にはその根拠を見いだすことができません。おそらく自分のメーカーのガットを張ってくださいと言うことでしょう。

 基本的にプレーヤー自身のお気に入りのガットが推奨ガットであるべきです。

 お気に入りのガットがわからない場合は、とにかくいろいろな種類のガットを試してみて、自分のお気に入りを見つける必要があります。次章へ

 特徴の異なるラケットに持ち換えた場合、それに合わせた特性のガットを選ぶことは考えられます。

【例】

◆縦糸の本数が 14本と少なく、ガットのスパンの広いラケットに持ち換えた。

●面圧を維持するため、1.4mm程度の太めのガットが推奨されます。

 

◆縦糸の本数が 18本と多く、ガットのスパンの狭いラケットに持ち換えた。

●スピンのかかりを維持するため、1.30mm以下の細めのガットが推奨されます。

 

◆選手向けのフェースが小さくて飛びを抑えたラケット買ってみたが、やはりもう少し飛びが欲しい。

●シープガットや、マルチフィラメントの飛びの良いガットが推奨できます。それでも収まらない場合は、そのガットでゲージの細いものを選びます。

 

◆アルベルト・コスタのようなハードスピンにあこがれて縦糸14本ラケット購入、気に入っているがガットがあまりにも早く切れてしまう。

●ポリエステル素材の1.35mmゲージが推奨です。現行ではそれ以上太いゲージがありません。

 

◆フレームの薄いラケットにしてみたが、腕に伝わる振動が気になる。

●太めのシープガットか、なるべく細い繊維を束ねた太めのマルチフィラメントのガットを推奨します。

 

◆体力を考慮し、最近の良く飛ぶ「楽ラケ」を買ってみたが、やはりちょっと飛びすぎる。

●どんな素材のガットにしろ、なるべく太いゲージが推奨です。それでも収まらない場合は、素材をポリエステルやザイアックス、ケブラーなどに替えることを考えます。

 

◆縦糸の本数16本から18本に変えたが、どうも距離感を感じにくくなった。

●縦糸の本数が増えたと言うことは、本人にとっては相対的に横糸のテンションを落としたことになります。横糸のテンションを落とせば距離感を感じにくくなります。横糸だけ太いゲージにすることもできますが、この場合ガットを変えるのではなく、横糸のテンションを縦糸よりアップさせましょう。


 

こうすればお気に入りのガットが見つかる(2011.11.16)

 
 自分にとって最適なガットを見つける方法の具体例を記述します。SOHOストリンガーのガットの在庫を例にして説明します。
 

 ■お気に入りの材質/硬さは?

 まずは硬い材質が好きか、柔らかい材質が好きかを見極めます。

 2本の同じラケットを用意し、以下の2種類の両極端なガットを試打して好きな方を見つけます。

A. ナイロンのマルチフィラメントのガット
B. ポリエステルのモノフィラメントのガット

B A より一回り細いゲージを使用し、テンションは 5%ほど落とします。

 <例>

A. Fortenタイガット130mm /53ポンド
B. トーナポリ 1.25mm /50ポンド

 A が気に入った人は、柔らかい材質が好きな人です。→S型へ
 B が気に入った人は、硬い材質が好きな人です。→H型へ

 
型選手のガット選び

 柔らかい材質が好みとわかったあなたは、今度はモノフィラメントの柔らかいガットを試してみましょう。

 <例>

C. SYNTHETIC 140 Soft

A より C が気に入った人は S-C型です。A が気に入った人は S-A型
以下のリストから順番に試して一番のお気に入りを見つけてください。

S-A型

Cyber Nylon 130AG
アスタリスク
SYNTHETIC 130 Soft
SYNTHETIC 140 Soft
パワジー
 

S-C型

マイクロナイト
Fortenタイガット130
アトラクション
エクセルプレミアム
ファイバープレミアム130
ファイバーツアー130
BioLogic 130 CC
TECGUT16
Focus
Syntronic Brio
Tonic+
VS タッチ
VS チーム


型選手のガット選び

 硬い材質が好みとわかったあなたは、今度はナイロンで硬めの材質を試してみましょう。

 <例>

D. TOA Gold 130

B より D が気に入った人は H-D型です。B が気に入った人は H-B型
以下のリストから順番に試して一番のお気に入りを見つけてください。

H-B型

ポリ・プラズマ
ポリ・プラズマピュア
ポリ・デラックス
ポリ・メガフォース
ポリ・スピードスピン
PolyStar Classic
PolyStarr_Energy
Ultimate 130
プロハリケーン
ATP ツアー・デュララスト /各ゲージ
ポリビート /各ゲージ
SuperSmash /各ゲージ
ZOLO /各ゲージ
ZOLO R
XP /各ゲージ
ビッグバンガー・オリジナル
アルパワー
アルパワー R
エース
Ti-Mo Banger /各ゲージ
LTS
スーパーセンス 1.25
トーナポリ /各ゲージ
 

H-D型

TOA Gold 130
SYNTHETIC 130 TG
SYNTHETIC 1**
SYNTHETIC 127 Control
Cyber Nylon Tour
Fortenコンペティション
Fortenスウィート
TournaFiber1.30
Kirschbaum Touch130
MicroSuper
チタニウム II
インターナショナルツアー
Furyo
マジックフィール
チタニウム・スピン

 めでたくお気に入りのガットに巡り会えたら、とことんそのガットとつきあい、気温やプレーコンディション、その日の調子によって、最適のテンションを使い分けましょう。1ポンドでこれだけ違うと言うことさえわかるようになることでしょう。プレイしている間にガットがへたってくる感触もわかるようになります。ガットの種類へのこだわりが、ガットの新鮮さへのこだわりに変わっていきます。トッププロがめったにガットを乗り換えないことにも うなづけるかも知れません。アガシがケブラー+シープのハイブリッドからポリエステルに乗り換えたのには勇気が必要だったかも知れませんね。


 

 

SOHO ストリンガー/横山

●住所 (展示販売は行っておりません)

〒332-0034
 埼玉県川口市並木2-6-20 (地図

●メール gut1@yyr.co.jp

●こちらにメールが届かない場合こちらのページからWebメールをご使用ください。


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